地域連携センターは、地域の課題解決力を高めることを支援することを目的に、主に以下の2点に取り組んでいます。
1.社会課題の解決を目指すことを共通の目標として「様々な主体が共に取り組む」プロジェクトの形成や仕組み化、その運営を支援させていただきます。(コレクティブインパクトの実現)
2.「組織をより社会課題解決型に変える」「社会課題解決型の取り組みを強化する」組織の変化や強化、進化と深化を支援させていただきます。(課題解決型組織の形成支援)
これまで以下のようなプロジェクトに取り組んでいます。(現在進行形のものも含む)
【行政機関における協働の推進】
- 岡山市・NPO協働推進協議会(委員参加):座長として岡山市における協働の仕組みづくりに取り組み、「岡山市協働のまちづくり条例」の改正に向けての見直し市民案づくりなどを協議会委員の皆様と取り組みました。[リンク:岡山市の協働推進条例をみんなでつくろう!!]
- 岡山市ESD・市民協働推進センター(1/2補助→委託運営):岡山市役所内に設置された市の各部署と多様な主体との協働をつなぎ支える官民協働運営の機関です。協働事業等の伴走支援や横断的なネットワーク等に取り組んでいます。市役所内の各部署での協働を加速するために市役所内にあることにこだわって設置しています。[リンク:ESD市民活動推進センターのすすめ]
*場所 岡山市役所本庁舎 2階(岡山市北区大供1-1-1)
*電話 086-803-1062、070-5055-7589 E-mail esd-smc@googlegroups.com
- 次期岡山市総合計画策定に係る市民参画イベント等支援業務(ファシリテーター派遣等):協同組合 岡山情報文化研究所が岡山市より委託を受けて実施する本業務において、「新たな岡山市総合計画の策定に向けたワークショップ」「若者100人ワークショップ~岡山市の未来をデザインしよう~」等のワークショップ設計とファシリテーター派遣等を行いました。
- 岡山市まち・ひと・しごと創生市民会議(委員参加):岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略に対して市民意見を伝える場に参加しています。[リンク:岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略]
- 倉敷市「社会課題の解決を官民で考えるワークショップ」(企画運営):倉敷市内の社会課題について、その課題に関わる複数の担当課と市民団体等が集まり、その解決について話し合うワークショップ(同様のものを岡山市でもESD・市民協働推進センターで実施)
- 高梁川流域協働推進会議(倉敷市主催・運営補助):高梁川流域の市町村自治体における協働担当者の方による情報交換の場の運営。合同で効率化できる仕組みや解決できるテーマについても検討しています。その結果を受けて、高梁川流域協働推進会議 「社会課題の解決を官民で考えるワークショップ」も実施しています。
- 浅口市「職員のための協働推進ガイドブック」編集会議(企画相談・ファシリテーター派遣):職員有志による職員のためのガイドブック作成について構成の検討から中身の検討までをワークショップ形式で進めさせていただく支援をいたしました。
- 岡山県備前県民局「協働手法を学ぶワークショップ事業」(企画運営):備前県民局管内職員(様々な担当課)の方を対象にNPOと共に課題解決型の事業企画を行うワークショップのファシリテートをさせていただいています。
- 協働に関する職員研修への講師派遣:各自治体における協働推進員や職員の方向けの研修へ講師の派遣を行っています。
これまで、岡山市、倉敷市、津山市、浅口市、井原市、笠岡市などの岡山県内自治体をはじめ、香川県や香川県高松市等の近隣県にも派遣を行っています。
- 協働環境調査の実施(全国事務局・県内調査主体):IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]と全国の支援センターが実施する都道府県及び主要市を中心とした各自治体における協働の環境を指標による数値化を行う調査の事務局を務めました。[リンク:第5回都道府県・主要市におけるNPOとの協働環境に関する調査]
【地縁組織による課題解決の取り組み支援】
- 倉敷市地域の課題解決応援ブック作成検討会議(企画運営):地縁組織(コミュニティ協議会)、NPO、市職員、学生の混合チームにより、地縁組織において課題解決型の取り組みを行うためのハンドブックづくりのファシリテートをさせていただいています。
- 地域の取り組み発表会のファシリテート及び研修会への講師派遣:地縁組織の方による取り組み発表の場の運営や進行役の派遣を行っています。岡山市、倉敷市等において派遣を行いました。また、地縁組織の方向けの研修会への講師派遣を行っています。これまで、事例の紹介(浅口市)、会議運営の方法(井原市)、会計(倉敷市、総社市・事務支援センターとして)などのテーマについて派遣を行いました。
- 「小規模多機能自治推進ネットワーク会議 岡山県ブロック会議」の開催支援:島根県雲南市が中心となって進める小規模多機能自治に関する自治体ネットワークの会議開催を支援しています。
【企業・事業所によるCSR・CSV支援】
- CSR報告書を読む会(世話人):県内企業によるCSRの取り組みをSR(社会責任)の国際規格である「ISO26000」に照らし合わせてヒアリングし、その結果を他の企業やNPO関係者等と公開インタビュー形式で伺う勉強会の世話人に加わっています。
- ソーシャルマーケティング研究会(マルシェ起業支援協議会への参画):社会とのかかわりを重視するマーケティングへの研究として、市街地においてコミュニケーションを重視しながら販売を行う路地市場(朝市、マルシェ)の支援を岡山市、政策金融公庫岡山支店、NPO法人みんなの集落研究所と共に行っています。
- 商工会議所、商工会、労働組合等への講師派遣:CSRやソーシャルビジネスへの進出をはじめ、地域とのかかわりを増やし、コミュニケーションを高める方法について、研修への講師派遣を行っています。(岡山商工会議所、徳島県商工会連合会、岡山労働組合会議等)
【教育機関・社会教育・図書館関係者の方による課題解決支援】
- 大学・高校の授業支援:岡山大学、川崎医療福祉大学、倉敷芸術科学大学等の大学や、林野高校、勝間田高校等で授業の支援や講演等を行わせていただいています。
- NPOへのインターンシップ支援:県内大学の大学生を対象に、長期休暇中を活用したNPOの現場へのインターンシップの運営事務局を務めました。
- 岡山市「地域を支える職員のためのワークショップ」(公民館主事及び地域担当職員向け研修)(企画・講師派遣):岡山市内に中学校区単位で設置されている公民館の主事と地域のコミュニティ連携組織(安全安心ネットワーク)の支援の為に配置された地域担当職員を対象とした地域課題解決支援者としての調査や事業支援のための研修を実践的に実施しています。
実施に先立っては全公民館へのヒアリング等も実施しました。
- 生涯学習プランナー養成コース「地域づくり人材養成セミナー」(企画・講師派遣):社会教育主事、公民館職員、地域リーダー等を対象とした生涯学習の観点からの地域課題解決へ取り組む方法について学ぶ連続セミナー(7回連続セミナー)の講師役を派遣しています。
- 「図書館総合展フォーラム2014 in 岡山」へのコーディネーター派遣(コーディネーター、パネリスト派遣):図書館に関する総合的なシンポジウム及び展示を行う行事において、市民が課題解決に取り組むことを支援する図書館のあり方について、コーディネーターとしてセッション運営を行いました。(パネリストとしても登壇)また、「トショカン・ヨコの会」によるイベント「トショカン・ワールド・キャンプ」でも人をつなげて取り組みを行う方法と事例についてお話をさせていただきました。
【地域を越えた連携づくり】
- 中国5県中間支援組織連絡協議会(幹事):中国地方5県(広島、山口、島根、鳥取、岡山)の中間支援組織がお互いの情報やノウハウを共有し、合同での人材育成や課題解決の連携を行う協議会において幹事役を務めています。
- NPOのためのICT支援者ネットワーク(メンバー):全国の中間支援組織有志によるICTサービスを活用した課題解決の促進や課題解決に取り組むNPOの運営や事務向上のための取り組み支援を行うネットワークに参画しています。
【その他】
- その他、企画運営:市民参加のワークショップ運営や地域づくりに取り組む方の人材育成の企画運営などに取り組んでいます。[リンク:団体情報>実績]
地域連携センターでは、多様な主体による協働の推進と社会課題解決型組織への変化を支援するために、以下のような取り組みを展開しています。
- 社会課題解決を合同で考える場の開催支援
「社会課題の解決を考えるワークショップ」として、課題の全体像把握→優先順位の決定→その原因分析→解決の目標設定→具体的な取り組み検討までを様々なステークホルダーで話し合う場の運営を行っています。どこかの主体が他へ協力を依頼するのではなく、課題自体を共に見つめ、必要な取り組みを考えると場として、また、市民が地域と社会課題の当事者として行政機関(課題に関わる複数の担当課)等と協働をする提言と行動の原点として、その取り組みを広げています。
ex.岡山市、倉敷市、高梁川流域等。
- 市民参加による政策検討の場の開催
地域の方向性や地域の課題を考える場により多くの市民が参加し、発言だけでなく、当事者としての行動を起こす機会としての政策検討の場(市民ワークショップ)の開催を支援しています。
ex.総合計画策定、各種審議会・委員会への市民参加支援等。
- NPOや市民団体に関連する施策の状況調査
NPO法やNPOに関係する法案(信用保証制度、税額控除等)をはじめとして、福祉、子ども、環境、まちづくり等、NPOや地域組織の取り組みやあり方に関わる施策の状況について独自の調査を行い、発表・提言を行っています。
ex.岡山県内自治体における協働・補助制度の状況調査、小規模多機能自治の状況調査、障害者優先調達推進法・調達実績等
- 多様な主体によるプロジェクトの開催支援
単独の組織やセクターだけではなく、真に課題解決のために必要な組織が合同で取り組むプロジェクトの支援を行っています。
ex.マルシェ起業支援協議会等
- 人材の派遣・コーディネート
各種の市民参加によるワークショップのファシリテーターや研修への講師派遣等や各種の審議会、協働事業、会議等へのNPO等の紹介等に幅広く取り組んでいます。
※各取り組みの過去実績につきましては、
「実績」をご覧ください。
ご依頼・ご相談は、こちらからお願いいたします。
以下のスタッフで取り組みを行っています。
高平 亮
地域連携センター長/NPO法人岡山NPOセンター理事
【プロフィール】
- 1977年 岡山県岡山市生まれ。
- 2006年度 NPO法人岡山NPOセンターへ当初はアルバイトとして入職。
- 2007年度 NPO法人岡山NPOセンター 正職員へ。
- 2012年度~ 浅口市「あさくち未来デッサン」審査員就任。
- 2013年度 岡山県ボランティア・NPO活動支援センター「ゆうあいセンター」所長に就任。
- 2013年度~ 備前県民局「協働推進アドバイザー」就任。
- 2013年度~ 備中県民局「協働提案事業」審査員就任。
- 2013年度~ 瀬戸内市「市民活動応援補助金」審査員就任。
- 2014年度 美作県民局CBプランコンテスト実行委員就任。
- 2014年度~ 岡山市ESD・市民協働推進センター センター長就任。
石原 達也
NPO法人岡山NPOセンター 副代表理事
【プロフィール】
- 1977年 岡山県岡山市生まれ
- 1995年 高校時代に中華人民共和国の砂漠緑化活動(緑の協力隊)に参加。NGOの存在を知る。
- 2001年8月 大学生だけでNPO法人「ふるさと文化研究会」を設立し、副会長として活動の中心を担う。
- 2002年4月 冒険遊び場「とっとり冒険きち」設立。
- 2002年4月 「鳥取大学ボランティアセンター」設立に参画。
- 2003年4月 「(社福)鳥取市社会福祉協議会・鳥取市ボランティア・市民活動センター」 入職(ボランティアコーディネーター)。
- 2004年~2008年 NPO情報誌「NPO LIFE」主宰・編集・発行
- 2005年4月 NPO法人「遠足計画」設立(代表・2009年法人化)
- 2005年8月 NPO法人「岡山NPOセンター」入職。事務局長。(現在、副代表理事)
- 2006年3月 「さわやか福祉財団」さわやかインストラクター登録
- 2012年7月 岡山市・NPO協働推進協議会へ参加(座長)
- 2012年9月 県内約100人の若手呼びかけ人と市民コミュニティ財団「みんなでつくる財団おかやま」を530人の市民寄付により設立。(理事。2014年公益財団法人化)
- 2013年4月 集落のためのシンクタンクNPO法人「みんなの集落研究所」を設立。(代表執行役)
- 2014年6月 コミュニティ財団の全国組織「一般社団法人 全国コミュニティ財団協会」の設立に参画(理事・事務局長)
- 2015年4月 岡山市・NPO協働推進協議会の座長として「岡山市協働のまちづくり条例」の市民見直し案を提出。